平成のスーパー戦隊ソング名曲アーカイブス
80年代と比べると音楽性も変わり、いろんな方向にチャレンジしている感じを受ける1990年代スーパー戦隊主題歌。
その低迷期ともいえる1990年代でも、主題歌はスーパー戦隊シリーズの名曲として、人気ソングランキング上位に君臨するすばらしい特撮ソングも中にはあるので要チェックだ。
初めて歌い出しを聞いたときは、うわぁビミョーってな感じを受けたけど、太陽にほえろや名探偵コナン同様、耳に残るブラスメロディで、聞くたびに癖になってしまう中毒性のある大野克夫作曲の主題歌だった。
このヒーローの見どころは、なんといっても中国拳法のようなカンフーアクションや殺陣で、今までのヒーローと違った華やかかつダイナミックで切れる感じがすっごくかっこよかった。メタルチャームもスーツデザインも全てにおいてかっこよかった戦隊と言える。
でも最終回のあの演出の手抜き感はなかったなぁ。せめて力を受け継いだものが息子という設定で、かつもうすこしまともな演技とメイクだったなら、語りつがれる演出だったとは思うだけに、残念で仕方がない。
【歌いだし】
転身だあ!オウオウオウオウッ 気力だあ!オウオウオウオウッ 剣よ舞え 拳よ唸れ
1位:星獣戦隊ギンガマン |
2位:五星戦隊ダイレンジャー |
3位:救急戦隊ゴーゴーファイブ |
これは間違いなく、彼男(かのおとこ)が歌う「ギンガマン」一択でしょう。
歌は希砂未竜という人で、誰もが=子門真人氏と噂する人物によるもの。ただ正式発表がないことから、この件については今も謎のまま。
作詞をした藤林聖子氏は、このギンガマンで特撮主題歌のデビューをはたし、2000年代に入ると才能を如何なく発揮、数々のすばらしい戦隊主題歌を生み出す作詞家になった。(特撮デビューはカーレンジャー挿入歌)
ただこのギンガマン、それだけじゃないんですよ。彼を彷彿させる歌声もさることながら、スーツデザインがジャイアンのセーターにそっくりなことやOPのギンガピンクの走り方がすごく変なこと、久々に戦隊がレンジャーではなくマンなこと、そしてメロディラインがどこか懐かしい感じとなんともいろんなところで話題のつきない戦隊主題歌となっているところにある。
そして何といっても主題歌の一番の聴きどころは、2コーラス後の間奏から。勇ましい感じのメロディにあわせ、希砂未竜のテンションが徐々に上がってくる。吠えろぉ~ぉ~っ、やはり血が騒ぐのだろうか?
【歌いだし】
走れ 地球せましと 駆け巡れ ギンガマン
走れ 荒野ゆさぶる 風になれ ギンガマン
歌は平成でありながらも往年のスーパーヒーローソングらしいつくり。それもそのはず特撮アニソン界の巨匠:渡辺宙明氏の御子息による作品であるから納得。
この特撮ソングの随所に優秀な宙明のDNAが、継承されていることにニヤリとする昭和特撮世代もいるんじゃないかと思う。ただ残念なことに渡辺俊幸氏の特撮関連作品はこのゴーゴーファイブだけ。
それと歌はともかく、時折り見せるポーズのだささはスーパー戦隊随一。だけどリアルヒーローの身近な活躍はいつ見てもカッコイイ。Save the Earth! Save the life!
【歌いだし】
待ってろよ 生きてろよ 絶対そこにたどり着く