昭和後期のアニソン名曲アーカイブス
80年代後半になりアイドル歌謡の衰退とともに、アイドルに曲を提供していた作曲家がアニソン界で活路を見出し始め、曲作りのスタイルが大きく変貌を遂げます。日本のアニメ人気とともにアニメソングが、世界中でブームになりました。
タッチといえば、双子の兄弟達也と和也、隣に住む幼馴染の南の青春を描いたアニメ(マンガ)です。昭和のスポーツ系青春アニメとして今でも色あせない名作です。
その主題歌として発売された初期OP「タッチ」(歌:岩崎良美)は、今でもアニソンカラオケ部門やアニメ好きな歌ランキング1位になるほどのメジャーソング。それゆえ2期以降の主題歌も名曲と言える歌なのに、初期主題歌の印象が強すぎるせいか、やっぱり初代でしょ!的な感じですっかり忘れ去られてしまっているのであえてここで紹介したいと思います。
タッチの主題歌は、およそ半年に一回のペースで変更。売上推移を見てみると売上枚数は残念ながら下降する一方でしたが、どれも初期OPと同じくらいタッチテイストたっぷり。その中でもイチバンのおすすめは第2期のEDソング「青春」。
歌ったのは、杉井ギザブロー氏のお目にかなったと言われた実力派シンガー岩崎良美。彼女の表現豊かな歌唱力と浅倉南の想いが詰まった歌詞が絶妙にシンクロ。
「だれも ここに2度と 帰ってこないのよ」
卒業式を迎えるだけの数週間、誰もが人生で一番時が速く流れてしまうと感じたあの時。もう遠い過去のことで忘れているでしょうが、その瞬間のせつなさを康珍化氏がこんなにもステキな詞(ことば)で綴っています。
康珍化氏が書く歌詞には、物語やキャラの細かな部分をうまく表現した詞が多く、そして聴く人にいろいろな感情をもたらしてくれるのが特徴。それがあの「浅倉南」という人物の人格形成に、大きく関わっているのは間違いないと思っています。
放送当時長きに渡り、少女に絶大な支持を得ていた武内直子氏原作のアニメ。見たことはなくても、聞いたことがある人がいっぱいいる90年代を象徴するアニソン。
アニメで流れていなければ普通に歌謡曲だろ!なんて歌がアニメ界の大半を占める中、生まれた王道アニソンです。
この曲には原曲があり、「川島だりあ」の作曲した「夢はマジョリカ・セニョリータ」とされています。※DALIは高橋美鈴、西本麻里、石沢晶、土屋さゆりの4人構成。この曲でデビュー後、即解散。
この歌は、1990年代から2000年代のアニソンを代表する曲。最近では知らない人はいないんじゃないかと思うくらい知名度の高いアニメソング。カラオケでアニソンジャンルの突破口を開くには、この歌が間違いなくトップバッター。先頭打者本塁打で、後が続かない場合もあるけどそれは仕方なし。エヴァといえば「FLY ME TO THE MOON」もいい。
世の中これだけエヴァが溢れていると、このアニメの影響力は相当なものなんだと思います。世界的にも商業として大ヒットしているし、アニメでこれだけ経済が動くってすごいことですよね。
ゲーム音楽として異例の売上枚数:11万枚を記録!
現代風のリズムでありながらブラス系を加えたアニメ特撮王道的なテイスト、そして「ゲキテイ」では琴のキレイな旋律が、この作品の時代背景をうまく表現していているところがSO GOOD。
国防戦士自衛隊をイメージとさせる歌詞に共感。今日人間は、野望を捨て、戦うことも捨てたことで平和に暮らせていると言える。そして人間は、生まれ持って何らかの【洗脳】によって生き、その教えに押さえつけられて生活を営んでいる。
ただそれが「何かのキッカケ」で、その力が逆に働き、野生本能が目を覚ます・・・。
するとどうだろう?人間は瞬時にして争いを始めるのだ。
そう、人間こそが悪魔なのだ。(デビルマンより)
この洗脳こそが人間が戦うべき最大の敵、かつ永遠のテーマなのかも知れない。