よみがえる青春の名曲アーカイブス
目を閉じれば、そこにいるのは若いままのあの人、あの子。昭和の歌すべてが、青春そのもの。そんな言葉をよく耳にする時代になりました。
チューリップ6枚目のシングルで、今でも歌い継がれるほどの名曲でありながら、セールス枚数はパッとしなかった歌。この曲と言えば、プロポーズの歌なのか?それとも別れの歌なのかが争点になることが多いですよね。1番についてはだれもが同じだろうけど、2番を聴くとあれ?どっちなんだ?と思ってしまうかと思います。
「青春の影」というタイトルから悩む方も多いのですが、夢を追っていた「自分の青春」に対する惜別という意味でしょうか。別れるか別れないかはリスナーの感情に任せて・・・。このころは日本語の表現の魅力に満ちていた曲が多かったですね。
日本テレビ系ドラマ「われら青春!」の挿入歌。2番の歌詞にある
「何気ない 心のふれあいが しあわせを 連れてくる」
この部分に、人として求めるものがすべて表されていると思います。何気ない日常では感じることがないごく当たり前のことですが、人とのつながりが大切なんだと教えられた心の歌。
この素晴らしい詞を書いた山川啓介氏は80年代に入るとその感性を活かし、歌謡曲だけでなく特撮ソングの作詞も数多く担当。今までヒーローオレオレ系だった特撮ソングの常識を覆したといっても過言ではないほどのすばらしい詞を残しています。
もともとはかぐや姫のアルバム「三階建の詩」に収録された歌で、かぐや姫解散後に伊勢正三、大久保一久ので結成したフォークデュオ「風」によって大ヒットした22才の別れ。
ナッシュビルチューニングの美しいイントロと旋律を弾きたくて、フォークギターを始めた人もかなり多いと思います。石川鷹彦大先生のようにもなかなか弾けないものですが、コンサートでリードを弾きながら歌う伊勢氏もすごいです。
このアルバムではこの他に、今でも歌い継がれる名曲を収録。それはイルカがカバーしヒットしたことで知られる名曲「なごり雪」。イルカの歌った「なごり雪」はヒットしたのでメジャーですが、当時一生懸命ギターを鳴らした僕らにとって、なごり雪で弾き語るのは伊勢バージョンですよね。22才の別れのアレンジは、どっちが好きな人多いのかな?
2002年「なごり雪」をイメージモチーフにした同タイトルの映画が上映。(監督:大林宣彦)
今でも懐古するさまざまなシーンで使用されている1970年代を代表する青春の名曲。リアルタイムでは感じなかったものの、聞けば誰もが心のアルバムをめくるように当時の思い出がよみがえるものです。
青春…断片的に見えてくるあの日あの時、目を瞑れば誰が見えますか?。
ドラマ「悪魔のようなあいつ」の主題歌で、沢田研二の最大のヒット曲。ドラマは人気が出ず、曲のみが一人歩きした結果となってしまったらしいですが、阿久悠氏の言葉で
「詩はその時代背景をうつしださなければ世の中に残らない。」
と、その言葉どおり時を経て実感できる名言を遺しています。
ただ残念なことに現代の日本は、偉大な作詞家の遺して来た功績とは裏腹に「会いたいけど会えない君~」(笑)とか感情だけの言葉を並べた歌詞でも売れちゃうのは事実。哀しいことですね。
| ソクラテツが選ぶ1970年代フォークソングランキング |
|---|
| 1位:22才の別れ 風 |
| 2位:帰れない二人 井上陽水 |
| 3位:秋桜 さだまさし |
| 4位:アザミ嬢のララバイ 中島みゆき |
| 5位:神田川 かぐや姫 |
いい歌がたくさんありすぎて、選べないのに選ぶとこうなります(笑)。でもどの曲も弾き語りにはもってこいの名曲ばかり。