心に残る哀愁の旋律アーカイブス
アリスのヒット曲「帰らざる日々」。意味深な歌詞と転調からのスタッカートのきいたリズミカルな曲が絶妙で、歌の中で思いつめた女性の心情と情景を進行形で書いた歌詞は、リアルに生々しく聞こえる。
「Bye Bye Bye 私の命」思いつめた女性に対して、いつの時代も男たちは何もすることができない現実にため息が…。どんなに偉くなっても、精神戦で男に勝ち目はないのです。白旗
映画「A bout de souffle」のセリフの一部からタイトルをつけたとされる「勝手にしやがれ」。
この歌の良さもさることながら、この映画に邦題をつけた人のセンスがすごい。映画の台詞の一部だそうですが今聞いても古くない感じ、そしてオシャレな感じは映画もこの歌も同じですね。
ドラマ「高校教師」でブームになり、はじめて知った人も多い森田童子の曲。ドラマでは「ぼくたちの失敗」や「たとえば ぼくが死んだら」などが主題歌に使用されていましたが、こちらはおそらくエンディングで数回使用されただけのマイナーな歌。
彼女の歌う歌は全体的に悲壮感が漂っているんだけど、むしろその独特の世界観が魅力。ギターだけでなくピアノとバイオリンの旋律が、哀愁に満ちていながらも透明感があり、ひとりで聞けば堕ちていきそうなほど本当に暗い。
でもそれが彼女の持つ個性であり、森田童子ワールドという領域。引き込まれそうな歌が多いのは、こうした彼女の独特な魅力を感じるもうひとりの自分がいるからかも知れない。
社会的タブーを題材にしたドラマ。主演:真田広之・桜井幸子
1位:早春にて |
2位:雨のクロール |
3位:ぼくたちの失敗 |
4位:G線上にひとり |
5位:ぼくが君の思い出になってあげよう |
「特捜最前線」といえば必ずしもハッピーエンドではない結末、当時の時代背景を描いたシナリオで人気を博した刑事ドラマ(1977年テレビ朝日系列にて放映)。沈む大きな太陽のインパクトある映像をバックに、甘く太い声と哀愁漂う旋律でしめくくるエンディングテーマは、人間味のあった昭和をもの凄く感じる歌でした。
たとえ事件は解決したとしても、被害関係者の悲しみは終わらないというドラマにぴったりで、曲が終わった頃には最高にブルーになれる1曲。もし当時大人であったなら、人生について深く考えさせられるドラマだったのではと思います。
特捜最前線:テレビ朝日で1977年4月6日から1987年3月26日 全509話